PROFILE

まき あやこ
料理家
Food coordinator / stylist
Food producer
Catering team Perch 主宰
多彩なメンバーでお弁当とケータリングを中心に活動
著書「やってみたら思ったより簡単だった!スグうま自炊生活」
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CREA 2018年12月号
おいしいものからずっと使える名品まで
贈りものバイブル
季節の折詰 掲載

北欧、暮らしの道具店


【COTTON FRIEND×JANOME 】
RiCE No.16 Autumn 2020
特集 #愛をシェアするお弁当 掲載
ABOUT
あけまして、おめでとうございます!
ことしPerch.は、とびます。
たぶん、けっこうたかく。
たぶん、けっこうとおく。
今私は京都にいて、京大の裏にある、図書館にあるみたいな大きくて古いテーブルのある喫茶店でこれを書いています。
京都の中心から少し離れているので、最近の何かの途中に思い立ってふらっと立ち寄るような旅の途中には、なかなか来ることができなかった大好きな場所。
思い出してみると、どうやら20年ぶりくらいに、やっとこの場所にたどり着けたようでした。
20年!!
今も、この扉から、わくわくした20歳くらいの私が、お店に飛び込んできそうな気がします。
すきなものは、変わらない。
こころの中心の部分が「すき」と思うようなことは、たぶんきっと、ずっと変わらないんだと思う。
と、最近よく考えています。
さて、宿題であるところの「Perch.」に込めた思い、について書くことにします。
お願いに応えるのは、チームにとって、とっても大切なことで、お願いをされるのはとてもうれしいことだし、それから、お願いに応えられる私でいることは、私にとってやりがいの一つです。
たぶん「Perch.」というチームはみんな、そんなような気持ちでいる人たちの集まりだとも思っています。
最初に言ってしまうと、実は名前っていうのは結構なんでもよいんだな、って思っています。というのは、前身のチームを終える頃にとても感じていました。
その名前自体が持っているイメージ、というよりは、その名前の下に集った人たちが、その名前の下に、日々、いろいろなことを積み重ねて、その名前のイメージや色合いや手触りを少しずつ決めていくんだと思う。だから、たぶん名前は、「容れ物」みたいなもので、そこに何を入れていくかがその名前をどんなものにするのか、決めていくんだと思います。
Perch.がはじまってそろそろ2年が経とうとしていて、これまでその「容れ物」に詰めてきたもののことを書こうと思います。
Perch.は、2018年の4月からスタートして、「止まり木」みたいな意味合いがいいな、と思って名付けました。
私はたぶんその頃、前身のチームの、かなり急激でストレスフルな解散に、けっこうヘトヘトになっていたような気がします。
あの頃の気持ちって、もはやうまく思い出すことができません。
私を繋ぎ止めてくれたのは、その頃の唯一の常勤のスタッフで、今も一緒に仕事をしている中野さんで、私は中野さんの才能に、まさに惚れ込んで引き抜いたので、中野さんを不安な気持ちにさせちゃいけない、こんなに力を貸してくれた中野さんを不幸せにするようなことがあってはいけない、っていう気持ちを支えに、日々進んでいたような気がします。
そのために、何か新しい場所を作りたいな、と思いました。
人生のいろんな別れを経験して、ずっとずっとおんなじ状態が続くことってこの世にはない、ってことをとっても感じていたから、
その時偶然に集まったみんなが、おんなじ木に止まったみたいに、仲良く、枝に並んで止まっている、みたいな風景はいいなぁ、って思った。
とにかく、みんなでのびのびとやりたかった。
みんなで並んで鳥たちが歌うみたいに楽しく過ごした時間が、みんなの栄養になって、
遠くまで、伸び伸びと飛んで行って、
戻ってみんなに会いたくなった時にはまたいつでも戻ることができて、
みたいな場所にしたいと思った。
何をしたい、とか、どんなことを叶えたい、というよりは、
そんなみんながその人のやりたい形で伸び伸びとした気持ちでいられる状態、みたいなものを私は「Perch.」という目印で呼びたいと思ったのだと思います。
あと、それから、この名前をつける頃、はじめての西海岸を旅していて、
そのオープンで、けれど自立した人たちのスタンスがすごくいいな、と思った。
チームのみんな、こんな風な気持ちで仕事ができたら最高だな、と思ったところがあって、
なんとなく発音の響きが西海岸っぽいものを選びました。
甘ったるくなくて、けどちゃんと自分以外の他者を想いやる気持ちがあって、自分のいく道を自分で決めることができる、みたいな感じです。
なので、とにかく、そんな感じでみんながいることができたら、何をやるか、ってあたりは、結構なんでもいいです。笑
最後まで、みんな幸せ、っていうのを「社是」にしたいいなぁ、って思っていて。
そのためにみんなでがんばるぞ、っていう感じ。
2020年1月6日 進々堂京大北門前店にて
Perch. makiayaco